外国人労働者の受け入れ拡大に伴い、全国各地の外国人住民が増加しています。青森県内における在留外国人数は2025年6月末時点で8,949人(前年末比4.0%増)と過去最高を更新。その中でも県内最多の外国人住民が暮らす八戸市では、文化交流や防災講座などを通じて、住民同士が自然に繋がれる「共助のネットワーク」が育まれています。
はじめに
ベトナムやフィリピンなど多様なルーツを持つ方々が、国籍や文化の違いを超えて安心して自分らしく暮らせる環境――。その基盤づくりを担っているのが「八戸国際交流協会」です。
本記事では、日々の暮らしの中での小さな交流を積み重ね、温かい地域社会を築いていくことを目指す同協会の活動を紹介します。
団体概要
八戸国際交流協会は1996年の設立以来、会員による草の根の国際交流を推進してきました。地域に暮らす日本人と外国人住民が自然に交流できる機会を提供する役割を担っており、日々の生活の中で互いの文化を理解し合い、顔の見える温かい関係性を築くことで、外国人住民にとって八戸市が暮らしやすい街となるように活動しています。
活動内容
今回は同協会が取り組む2つの活動を紹介します。外国人住民と地域住民が互いに理解を深め、誰もが安心して暮らせる多文化共生の地域社会を目指した活動を行っています。
外国人住民と地域を繋ぐ交流イベントの開催
外国人住民と地域住民が気軽に触れ合える交流イベントを定期的に開催しています。月1回程度のペースで開催している多文化交流ラボ「しゃべるべ」では、種差海岸のトレイル散策や流鏑馬体験など、地域資源を活かしたアクティビティを行っています。参加者は言語や国籍の違いを超えて、フラットな立場で交流を楽しんでいます。
また、毎年開催している「国際交流フェスタ」では、各国の文化を体験できるブースや、様々な言語を通じてコミュニケーションしながらゲームを楽しめるコーナーなどが並びます。さらに、フィリピンの伝統舞踊やインドネシアの武術の演舞など、多様な文化を紹介しあう場も提供。参加者からは「外国の文化を楽しむことができた」「日本の文化を直接体験できて嬉しい」といった声が寄せられており、異なる文化を理解しあう貴重な機会になっています。
イベントの詳しい内容は協会広報紙「りんぐりんぐ」をご覧ください。
地域住民と共に備える「地域で育むBOSAI力講座」
地震や津波などの災害発生に備えて、外国人住民と地域住民が一緒に防災について学ぶ、「地域で育むBOSAI力講座」を実施しています。やさしい日本語での情報伝達方法や、避難所での受付訓練などを通じて、いざという時に自らの命を守り、地域と協力して行動するための知識を提供。地域住民と一緒に学ぶことで、災害時の共助のネットワークづくりにも繋がっています。
また、講座を行った地区では、翌年にニュースポーツを通じた交流イベントも開催しています。防災という共通のテーマで出会った方々が、翌年にはスポーツを楽しみながら再び顔を合わせることで、より自然な形での助け合いや、安心のネットワーク作りをサポートしています。
ご紹介団体詳細
八戸国際交流協会 http://hachinohe-hira.jp/
※本記事の内容は、2026年6月11日時点での情報となります。
参照:公益社団法人 青森県国際交流機構「在留外国人数の状況(2025年(令和7)年6月末現在)」












