
執筆: Leverages Global編集部 (ライター)
介護業界全体で若手人材の確保が難しくなるなか、訪問介護事業を展開する株式会社愛花様では、新たな選択肢として特定技能人材の受入れを開始しました。代表の強い思いからスピーディーに始まったプロジェクトでしたが、受入れ前の勉強会や、LINEを活用した独自のサポート体制を整えることで、現場はスムーズに新しい仲間を迎えることができました。
今回は、株式会社愛花様に、外国人採用に踏み出した背景や弊サービス導入の決め手、受入れ後の現場の変化や今後の展望について伺いました。
会社名
株式会社愛花
業種
福祉、介護
設立
2017年10月
地域
千葉県千葉市
従業員数
180名
外国人従業員数
10名
会社URL
https://www.aika-p.com/
(介護事業専用ホームページ:https://aika-job.jp/)
目次
お話を伺った方

株式会社愛花/採用担当
平岡様

株式会社愛花/訪問介護統括
森下様
課題
- 若手人材が不足しており、将来を見据えた人員確保が必要だった
- 外国人採用にあたり、採用コストの高さや採用のスピード感が課題となっていた
効果
- 早いスピード感と納得のいくコストで、優秀な人材の採用・手続きを進められた
- 真面目で向上心のある人材の加入により、日本人職員にも「教えよう」という熱意が生まれ、現場全体が活性化した
行動力あふれる代表の視察を機に、外国人採用を決断
ーー外国人採用を始めたきっかけを教えてください。
若手の人材が不足していた折、弊社の代表が、友人である同業種他社の社長様たちとの間で交わした外国人採用の話に興味を持ったことが始まりです。そこから代表が実際にインドネシアへ視察に行き、特定技能外国人が学ぶ学校などを見学してきました。そこで、インドネシアの方の目上の方を大切にする文化など、昔の日本を思わせるような雰囲気や人柄の良さ、親和性の高さに大変感銘を受け、帰国後に「うちでもインドネシア人を雇用していきたい!」となったのです。対応言語が多様化しすぎると現場の準備が大変になってしまうこともあり、まずは国籍をインドネシアに絞って外国人採用を進めることにしました。
ーー選考時に重視したポイントを教えてください。
訪問介護の業務をお任せするため、介護経験1年以上と初任者研修以上の資格を持っていることを必須条件としていました。そのうえで、私たちが面接で一番知りたかったのは「日本語でのコミュニケーション力がどれくらいあるか」です。 そのため、あえて硬い面接ではなく、砕けた雰囲気で自然な会話を引き出すよう心がけました。緊張する場面でどのような言葉を返してくるかを見ることで、日本語の理解力やその方の内面を把握するようにしていました。
ーー弊サービスを導入した決め手を教えてください。
もともと日本人の人材紹介でレバレジーズのサービスを利用しており、アンケートで「外国人採用も検討中」と回答したところ、すぐに担当の営業さんからご連絡をいただきました。 実際には他社を含めて4社を同時並行で利用して比較したのですが、レバレジーズは圧倒的に人材の提案や面接調整の動きが早く、そのスピード感には大変驚かされました。それが決め手となって、レバレジーズを利用し続けています。
勉強会とLINEを活用したサポートで、安心して働ける環境を構築
ーー受入れにあたり、どのような準備をしましたか?
代表の強い思いで急遽スタートしたため、まずは現場の職員が置いてけぼりにならないよう情報共有することから始めました。管理者やサービス提供責任者を集めて勉強会を開き、お祈りの時間やヒジャブの着用など、イスラム教の文化や習慣について理解を深めました。 そのおかげか現場のヘルパーたちも非常に協力的で、お祈り用のスペースを一緒に考えたりと、好奇心を持ってウェルカムな態勢で迎えてくれました。弊社は住居(借り上げ社宅)を用意しているため、初期の物件探しや生活環境の調整で工夫が必要な面もありましたが、心理的な受入れの負担はほとんどありませんでした(※1)。
(※1)一般的に自社で社宅や寮を持たない企業様の場合でも、登録支援機関が物件探しや契約手続きを伴走・サポートする体制が整っています。
ーー外国人職員の実際の働きぶりについて教えてください。
皆さん非常に真面目で勉強熱心ですし、いつも笑顔が絶えません。現場に出た時も「頑張ります!」と明るく挨拶してくれます。 弊社の業務は、通常の訪問介護とは異なり自社の大きな物件(37床程度)を回る形のため、常に近くに日本人のスタッフがいて一人で訪問をするという不安感がありません。
加えて、利用者様ごとにLINEグループを作成し、分からないことがあればすぐにLINEで質問できるルールにしています。「ちょっと対応が難しい利用者様がいますがどう対応したらよいですか」など、判断に迷う場面で適切な質問をしてくれるバランス感覚も持っており、現場での手厚いサポートと本人の自立が上手く両立できています。
ーー採用後、職場にはどのような変化がありましたか?
最初は「ご利用者様の反応はどうだろうか」と少し不安もありましたが、実際には外国人職員が入るとニコニコと喜んでくださることが多く、非常に受けが良いです。 また、日本人職員にとっても「しっかり教えなきゃ」という責任感が生まれ、熱心に指導する姿が見られるようになりました。弊社では「外国人だから」と特別扱いや差別化をせず、日本人と同じように教育していく方針をとっています。その方針に外国人スタッフもしっかり応えてくれて、それが日本人のリーダーや社員にとっても良い刺激となり、現場全体の雰囲気が向上していると感じています。
リーダーへの登用と資格取得支援を見据え、さらなる採用拡大へ
ーー今後の展望について教えてください。
現在、実務者研修を次々に受講してもらっており、すでに3名が合格しています。ゆくゆくは介護福祉士の資格を取得して、そのまま正社員として長く働いてもらいたいと考えています。 また、8月には現在いる7名の特定技能人材の中から、リーダーを1名選任しました。日本人と変わらない役割を担ってもらい、組織をまとめてほしいと期待しています。最初の採用が想像以上に素晴らしく、私たちの意識もガラッと変わったため、今後も人数の限界まで積極的に採用していきたいと考えています。
ーー外国人雇用を検討している企業様へメッセージをお願いします。
着手する前は不安があるかもしれませんが、実際に受け入れてみると本当に「良かった」ということしかありません。 若い人材が不足しているなかで、彼女たちの真面目さや素直さ、そして母国のご家族を支えようとする覚悟など、日本人職員が学ばされる部分も多々あります。確かに、申請の手間などの負担はありますが、将来的に社員として活躍してくれることや、現場の雰囲気が圧倒的に良くなることを考えれば、考慮すべき点よりも良い点の方がはるかに上回ります。まずは一歩踏み込んで、やってみてはいかがでしょうか。
現場で働く外国人スタッフの声
株式会社愛花で働く6名のインドネシア人スタッフに、入社の理由や日本での働きがいについて伺いました。
※外国人スタッフの皆さんが考案した「愛花のA」ポーズで撮影した、研修時の様子
フィットリ ラフマワティさん(インドネシア出身 / 2023年来日)
入社を決めたのは、住宅のサポートがあって安心だったことと、面接のときに平岡さんが優しかったからです。Webサイトを見て会社のビジョンにも共感し、利用者様の力になりたいと思いました。職場では安心して働けており、悩んでいるときも聞きやすく、みんなが「次また気を付けてね」と優しく声をかけてくれます。将来は介護福祉士を取得して日本で長く生活し、インドネシアにデイサービスのようなものを作るのが夢です。
シティ アウリアさん(インドネシア出身 / 2024年来日)
入社の決め手は、お祈りの時間をくれたことと東京に行きやすかったことです。日本の先輩たちはとても話しやすく、1対1で利用者様とたくさんコミュニケーションがとれる点や、調理補助で日本の料理を学べる点に楽しさを感じています。休日は歌を聴きながら絵を描いたり、カラオケに行ったりしてリフレッシュしています。
ダルヴァ ザヒラ ナビラさん(インドネシア出身 / 2024年来日)
スタッフ全員が優しくて、わからないときに質問しやすい環境が魅力です。買い物代行や同行の仕事が楽しく、入居者さんから希望リストをもらって事前に調べることにやりがいを感じています。休日は千葉駅に行って友達と買い物をしたりご飯を食べたりして楽しく過ごしています。
ノヴィア ラフマディナさん(インドネシア出身 / 2024年来日)
千葉は東京やディズニーにも近くてアクセスが良いのが入社の理由の一つです。職場は電話やLINEで連絡が取りやすくて相談しやすく、お祈りの時間や場所をくれることもありがたいです。訪問介護で一人ひとりとゆっくりコミュニケーションが取れること、そしてみんなの笑顔を見られることが日々のやりがいになっています。
ディアン シティ バロカー ラムディアニさん(インドネシア出身 / 2024年来日)
以前は特養で働いていましたが、介護度が低い環境と愛花のビジョンに共感して入社しました。利用者様とのコミュニケーションや一緒に買い物をすることがすごく好きです。また、お祈りの時間や場所をもらえ、理解してくれるところも良い点です。日本語の勉強は、ネットで調べて自分で文章を作り、AIで答え合わせをする工夫をしています。
ファリダトウル オクタビアニさん(インドネシア出身 / 2024年来日)
入社の決め手は、外国人向けのサポートがたくさんあって安心できたからです。現在は食事や入浴の介助のほか、利用者様と一緒に買い物に行く業務なども担当しています。利用者様一人ひとりに合わせた介護を学べる環境があり、会話や買い物をしながら少しずつ信頼関係を築いていけることに面白さとやりがいを感じています。休日は日本で出会った友人と買い物をしてリフレッシュしており、将来は介護福祉士の試験を受けるのが目標です。
株式会社愛花様の取り組みで印象的だったのは、相手の文化に好奇心を持ち、互いに歩み寄ろうとする組織の温かさです。 お祈りのスペースを現場が協力して準備するなど、異文化をポジティブに受け入れる姿勢が、外国人職員の安心感に繋がっています。
また、「外国人だから」と区別せず、一人の職員として期待し教育していく方針が、結果として日本人職員の意欲向上という相乗効果を生み出していました。 手厚いサポート体制と、フラットに評価し期待をかける環境づくりは、外国人採用を検討される多くの企業様にとって大きなヒントになるのではないでしょうか。
Leverages Global(レバレジーズグローバル)では、介護・福祉分野における即戦力人材のご紹介から、入職後の定着に向けた支援まで一気通貫でサポートしています。在留資格や職種など、各企業様の状況に応じた対応が可能です。外国人採用をご検討の際は、ぜひLeverages Globalまでお問い合わせください。
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※本記事の内容は、取材実施時点(2026年7月24日)での情報となります。

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