
執筆: Leverages Global編集部 (ライター)
監修: 濱川 恭一 (行政書士)
ミャンマー人の雇用を考えているものの、どのような国民性や価値観をもっているのかについて不明瞭な採用責任者の方もいるでしょう。ミャンマー人は日本人と性格面で似ている部分が多いといわれる傾向があり、職場への早い適応も期待できます。 この記事では、ミャンマー人の性格の特徴や仕事観について解説。雇用前に把握しておきたいミャンマーの基本的な情報や、宗教に関する注意点なども紹介します。国内増加率1位のミャンマー人労働者を採用する機会も少なくないため、お互いに気持ちよく働くための方法を知り、スムーズに受け入れられるようにしておきましょう。
※Leverages Globalは偏見と差別の排除を理念の一つに掲げて活動しています。本稿にも「人種」や「国籍」といった特定の属性に対するイメージを単純化する意図はありません。本稿の内容は、あくまでミャンマーの文化や社会通念を紹介するものであり、個々人の性格は多種多様であるという点を踏まえてご覧ください。
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目次
増加率1位!日本で働くミャンマー人が増えている
近年、日本で働くミャンマー人の数が急増しています。厚生労働省の「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ(令和6年10月末時点)」によると、2024年10月末時点で日本で働いているミャンマー人の数は11万4,618人でした。
引用元:厚生労働省「別添2『外国人雇用状況』の届出状況まとめ【本文】(令和6年10月末時点)図3 国籍別外国人労働者の割合」
割合で見ると外国人労働者全体の5%と、そう多くはありません。しかし、注目すべきはその増加率です。2024年10月末の対前年増加率が高い順に、上位5つの国を以下にまとめました。
| 国 | 令和5年 | 令和6年10月 | 対前年増加率 |
| 1.ミャンマー | 7万1,188人 | 11万4,618人 | 61% |
| 2.インドネシア | 12万1,507人 | 16万9,539人 | 39.5% |
| 3.スリランカ | 2万9,273人 | 3万9,136人 | 33.7% |
| 4.ネパール | 14万5,587人 | 18万7,657人 | 28.9% |
| 5.ベトナム | 51万8,364人 | 57万708人 | 10.1% |
参照元:厚生労働省「別添3『外国人雇用状況』の届出状況表一覧(令和6年10月末時点)[参考-4]外国人労働者数(国籍別)」
前年からのミャンマー人の増加率は61%と、2位のインドネシア(39.5%)3位のスリランカ(33.7%)を大きく引き離しています。在留資格別の割合としては、「専門的・技術分野の在留資格」「技能実習」「特定活動」で在留している人が多くなっていました。
ミャンマー人が急増した要因は次項で説明しますが、「国内情勢の混乱により海外就労者が増えたこと」や「緊急避難措置による日本滞在が可能になったこと」が関係しているでしょう。
今後も増加傾向は続くとみられ、将来的にはベトナムやインドネシアに代わりミャンマーが一番の人材送り出し国になるのではないかと予想している有識者もいます。
関連記事:「ミャンマー人を特定技能で採用する際の手続きを解説!費用や注意点も紹介」
ミャンマー人は緊急避難措置で日本に在留できる
ミャンマーでは、2021年2月1日の軍事クーデター後、国軍と民主派勢力の衝突が断続的に発生していました。
その結果、不安定な情勢により景気が停滞し、仕事を求めて海外に出国するミャンマー国民が急増。日本政府はこのようなミャンマーの情勢を考慮し、2025年11月末現在も在留ミャンマー人に対して以下の緊急避難措置を用意しています。
引用元:厚生労働省「本国情勢を踏まえた在留ミャンマー人への緊急避難措置(令和6年10月改正)」
学校を卒業した留学生や技能実習を修了した技能実習生が、不安定なミャンマー情勢を理由に引き続き日本への在留を希望する場合、在留資格を「特定活動」へ変更のうえ、引き続き日本に在留できる措置です。
上の表の「自己の責めに帰すべき事情」には、成績不振や出席日数不足、勤務態度不良など、自分の責任や落ち度で在留資格の活動を満了しなかった人が該当します。
一方、本国からの送金が途絶えて退学を余儀なくされた留学生や、実習先が倒産し技能実習を修了できなかった技能実習生の場合は、やむを得ないとして「自己の責めに帰すべき事情」には該当しません。
緊急避難措置が継続している間は在留期間を更新でき、自由に就労可能です。なお、クーデターから4年半が経過した2025年7月末、ミャンマーの国家非常事態宣言は解除されました。これに伴い、今後ミャンマー人への緊急避難措置にも変更が生じる可能性があるため、最新情報のチェックを欠かさないようにしましょう。
参照元: 厚生労働省「『外国人雇用状況』の届出状況まとめ(令和6年10月末時点)」 出入国在留管理庁「本国情勢を踏まえた在留ミャンマー人への緊急避難措置」
ミャンマーとはどんな国?基礎データ
ミャンマー人従業員と適切に関わっていくためには、ミャンマーとはどのような国なのか知っておくことが重要です。
ここでは、ミャンマーに関する基礎データについて解説します。
ミャンマーの基本データ
ミャンマーの基本的なデータを以下の表にまとめました。
| 正式名称 | ミャンマー連邦共和国 |
| 面積 | 68万㎢(日本の約1.8倍) |
| 首都 | ネーピードー |
| 民族 | ビルマ族(70%)ほか35以上の民族 |
| 言語 | ミャンマー語(公用語)
シャン語、カレン語など |
| 宗教 | 仏教(90%)、キリスト教、イスラム教など |
参照元:外務省「ミャンマー連邦共和国(Republic of the Union of Myanmar)基礎データ」
ミャンマーは中国やタイ、インド、ラオスなどと国境を接している東南アジアの国です。軍事政権が国名を変更する1989年までは「ビルマ」と呼ばれていました。
人口増加に伴うインフラや排水の問題で、2006年に首都を中南部のヤンゴンから内陸のネーピードーへ移動しています。とはいえ、商業の中心は未だヤンゴンのまま。成田国際空港からヤンゴン国際空港までは約8時間です。
ミャンマーの人口と平均年齢
ミャンマー政府の発表によると、2024年10月時点での人口は約5,131万と発表されています。内戦の影響で調査できない地域があり暫定の数字となりますが、前回調査(2014年)から僅かに減少している結果です。
国連の「World Population Prospects 2024」によると、ミャンマーの2024年時点の中位年齢は30.1歳であり、平均年齢も30歳前後と考えられます。若い年齢層の幅が広く、人材の送り出し国として理想的といえるでしょう。
ミャンマーの雇用環境
ミャンマーの平均月収は1~2万円ほどで、アジア諸国のなかでも低い水準です。基本的に「アルバイト」という概念は存在しないものの、日雇い・季節の仕事といった非公式な形態での労働や、近隣諸国への出稼ぎなどが広く行われています。
これには、平均賃金の低さと経済状況の不安定さが起因しており、ミャンマー国内で若者たちが就ける仕事は限られているようです。
ミャンマーの仕事・産業
ミャンマーの主要産業は農業や天然ガス、製造業です。
特に盛んなのは農業で、人口の70%が農村部に居住しているといわれています。稲作が中心で、米生産量や消費量はなんと日本の3倍以上。しかし、機械化がまだ十分に進んでおらず、農村部の人手不足が課題です。
また、近年はGDPのうち製造業の割合が増加しています。人件費が高騰している中国や東南アジアに代わり、ミャンマーに進出する企業が増えているのが要因でしょう。
ミャンマーの教育制度
ミャンマーの教育課程は「基礎教育」と「高等教育」に分けられています。基礎教育は幼稚園〜高等学校までの12年間で、高等教育は大学や専門学校です。なお、公立学校の基礎教育の学費は無償になっています。
通常の学校のほかに、仏教寺院に併設されている僧院学校もあるのがミャンマーの特徴です。貧困家庭の子どもや孤児などが、多くの人々や企業からの寄付のもと基礎教育を受けています。
しかし、クーデター後は紛争の影響で避難しなければならなかったり、金銭的に難しくなったりして教育を受けられない子どもが急増しました。また、大学でも民主派の教員や生徒が授業をボイコットするなど、教育機会の喪失が危ぶまれ、国内外のNGOや市民団体による支援が実施されています。
ミャンマーの日本語教育の状況
基礎教育の現場で教えられているのは英語のみで、日本語教育は実施されていません。
しかし、就業や留学を目的とした日本語教育への関心は非常に高く、大学や民間の日本語学校で盛んに学ばれています。これらの教育機関のほか、仏教寺院で僧侶が日本語を教えている場合もあるようです。
ミャンマー語と日本語は文法が似ている
ミャンマー語と日本語は文法が似ており覚えやすいのも、人気の要因といえるでしょう。両言語とも「SOV型(主語~目的語~動詞)」のため、日本語の単語を覚えてミャンマー語と同じように組み立てるかたちです。
また、ミャンマー語のなかには日本語と似ている発音もあることから、発声のしやすさも学習意欲の向上につながるとされています。
関連記事:「ミャンマーの言語は何語?使われている言葉の種類や接する際の注意点を解説」 関連記事:「バイリンガル人材の求人方法や雇用メリットとは?【外国人採用についても】」
参照元: 外務省「ミャンマー連邦共和国(Republic of the Union of Myanmar)基礎データ」 Republic of the Union of Myanmar「Provisional Results of the Republic of the Union of Myanmar Population and Housing Census」 国立社会保障・人口問題研究所「-人口統計資料集(2025)-」 国際交流基金「ミャンマー(2023 年度)」
ミャンマー人の特徴
ここでは、弊社ミャンマー人スタッフに聞いた、コミュニケーションを取るうえで知っておくと役立つ国民性や性格の傾向を解説します。
なお、以下で紹介するのはあくまで傾向であり、性格や価値観は個々人で異なることを理解したうえで参考にしてみてください。
仏教の教えに基づいて生活している
ミャンマー人の性格形成には、仏教の教えが大きく影響しています。
ミャンマー人の90%は仏教徒で、そのほとんどは上座部仏教の信者です。上座部仏教では、修行を乗り越えた者だけが悟りを開けると考えられており、日本で広く信仰されている大乗仏教よりも戒律が厳格。また、ミャンマーでは出家することも一般的であり、日々の生活に仏教の信仰が深く根付いています。
仏教の教えに基づき、現世で功徳(善い行い)を積み、来世の更なる幸福を目指しているため、真面目で勤勉な人が多いのが特徴です。
寄付やボランティアなど思いやりの精神が強い
ミャンマー人は、寄付をはじめとした奉仕活動をとても重要視しています。特に、僧侶や貧しい人に金品を寄付する「喜捨」は、先述した仏教の教えに直結するため非常に盛んです。
特徴的なのは、自分に余裕がなくても人のために寄付をすること。イギリスの慈善団体であるCharities Aid Foundationが発表した「World Giving Index 2024(世界人助け指数)」によると、過去1ヶ月で寄付活動をした人の数が世界第2位という結果が出ました。軍事政権下の混乱のなかでも、人々が自分にできる範囲で寄付を継続していることが分かります。
ボランティア活動も盛んで、コロナ禍では人々が互いに助け合い危機を乗り越えました。
誰かのために動くことを苦にしない人が多いので、職場でも周囲の人と協力しながら業務を進めていけるでしょう。
家族との関係を大切にする
ミャンマーでは親子の絆が強い傾向があり、家族との関係が重要視されます。特に、子が親を敬う教えが深く根付いているため、両親が進路や就職先の最終決定権をもつことも少なくありません。
家族で集まる機会も多く、伝統的な祝日や宗教関連の行事の際には、帰国のために長めの休暇を取得する在留ミャンマー人もいます。
細かいところに気が付く
ミャンマー人は、細かいところによく気付く人が多いのが特徴です。先述したように、仏教の教えに基づいて善い行いをすることが重要視されているため、人々は「何か自分にできる善行はないか」と探しています。
たとえば、重い荷物を持っている人や道を渡っているお年寄りがいたら、手を差し伸べるのは当たり前の行為で、誰も躊躇しません。
仕事でも、細やかな気配りで周囲の人へのさりげないサポートに期待できるでしょう。
控えめな人が多い
仏教の教えでは、自分の感情はうまくコントロールすべきとされています。そのためか、ミャンマー人は控えめな性格の傾向があるようです。相手の心情を慮って、思っていることをはっきり言うのを避ける場面が少なくありません。楽観的で陽気な性格の人が多いとされる東南アジアでは珍しい傾向でしょう。
控えめで謙虚な国民性は、日本人と似た部分でもあるといわれています。
人見知りをしやすい
弊社のミャンマー人スタッフによると、ミャンマー人は人見知りなところがあり、特に外国人とは打ち解けるまでに少し時間がかかるようです。なかでも、都市部以外の出身の人は外国人と交流する機会があまりないことも要因でしょう。
しかし、一度打ち解ければ非常に親しみやすく、深い付き合いにつながる可能性があります。
人と人とのつながりを好む
ミャンマー人は家族との絆を重要視するほか、周囲の人とのつながりも大切にするという価値観をもっているようです。1人で居るよりも、コミュニティに属したり親しい仲間と一緒に行動したりするほうが安心感を得られる傾向があります。
人見知りな面があるため「1人が好きなのかな?」と思われがちですが、慣れるのに時間がかかっているだけの可能性も。ミャンマー人を採用後は職場内で孤立してしまわないよう、積極的にコミュニケーションを取るよう心掛けましょう。
日本に好印象をもっている
ミャンマーには、日本に好印象をもっている人が多いといわれています。外務省の「令和元年度 海外における対日世論調査」によると、調査対象のミャンマー人の96%が、日本を「信頼できる」もしくは「どちらかというと信頼できる」と回答しました。
理由としては「友好関係、価値を共有する関係」と答えた人が64%、「経済的結びつき」と答えた人の割合が75%です。
日本政府はイギリスの植民地だったミャンマーの独立を助け、現在に至るまで経済的・人的支援を行ってきました。また、家電や車など日本製品の高品質さもミャンマー国民に広く知られており、人気があります。
これらのことから、日本に尊敬や親しみの気持ちをもっている人が多いようです。
宗派や信仰度は違えど、日本もミャンマーと同じく仏教の教えが生活に根付いています。国民の価値観や文化にも似ている側面があるため、日本人とミャンマー人は良好な関係を築きやすいでしょう。
参照元: Charities Aid Foundation「World Giving Index2024」 外務省「令和元年度 海外における対日世論調査」
ミャンマー人に対してタブーとされる言動
国籍に関わらずですが、特にミャンマー人を人前で叱責するのはタブーです。ミャンマーでは「穏やかでいることが尊い」とされているため、そもそも怒る人が少なく、幼少期から他人がいる場で叱られる経験がほとんどありません。
そのため、人前で叱られたり注意されたりすると「尊厳を傷つけられた」と思い込んでしまい、離職につながる恐れも。ミャンマー人の仕事のミスや問題点を指摘する際は、感情的にならず個別に対応するのが望ましいでしょう。
また、ミャンマー人女性は貞操観念が強い傾向があるため、ボディタッチはもちろん握手をするのも避けるのが無難です。人前で女性に大声を出させてはいけないなど、女性特有のルールや文化についても理解しておきましょう。
関連記事:「ミャンマー人女性の特徴とは?コミュニケーションの秘訣も解説」
ミャンマー人の仕事に対する考え方
ここまでは、ミャンマーの基本情報やミャンマー人の性格の特徴について解説してきました。ここからは、ミャンマー人の仕事観について見ていきましょう。
家族へ仕送りをするために働く人もいる
ミャンマー人のなかには、母国より高い賃金を得て家族へ仕送りすることを目的に海外で働いている人が多くいます。
ミャンマーではイギリスからの独立後、幾度となく軍事クーデターが繰り返されてきました。軍と武装勢力の衝突もあり、政治や経済が不安定な状態がずっと続いてきたのです。
そのため、「安定して家族を養いたい」という強い目的意識から、一生懸命仕事に取り組んでくれる人材といえるでしょう。
勤勉で真面目な人が多い傾向
ミャンマー人の多くが信仰する仏教では、真面目に働いて世の中の役に立てば徳を積んだことになり、来世で幸せになれると考えられています。周囲の人に迷惑をかけてはいけないという教えもあるため、手を抜いたりせず、勤勉な人が多いのが特徴です。
外国人労働者にたまに見られる、時間にルーズだったりオンオフの切り替えが苦手だったりする面は、比較的少ないでしょう。
本音はなかなか言わない
先述したとおり、ミャンマー人は仏教の教えから控え目な傾向があり、自己主張をあまりしません。そのため、ビジネスの場でも本音を話してくれるまでに時間が掛かる可能性も。特に意見が出ないからといってそのまま進めると、後になって「実は本心ではなかった」「本当は別の考えがあった」となる恐れがあるでしょう。
ミャンマー人が本音を言わないのは、相手に不快な思いをさせないための心遣いだと考えられます。このように遠慮しがちなところも、日本人と似ている部分といえるでしょう。
親しくなったらハッキリ意見をする
先述したとおり、ミャンマー人は控えめな人が多いという特徴があります。しかし、ある程度打ち解けたらはっきり自分の意見を口にする一面も。相手への配慮はしつつ、ストレートに意見を言うこともあります。
初めはギャップに驚いてしまうかもしれませんが、心を開き信頼してくれた証でもあるので、前向きに捉えるようにしてみてください。
上下関係を重んじる
ミャンマーは上下関係を非常に重んじており、ときには日本以上に厳格です。特に、年齢による上下関係を重要視しているため、1歳でも年上ならば敬うべき対象となります。
年上を敬う気持ちが強いぶん、自分も年下から敬意を払われることを望んでいるとも考えられるでしょう。そのため、年下の人が年上の人をからかったり馬鹿にしたりする冗談は通じず、不快な思いをさせてしまう恐れがあります。また、上司だからといって年下の人に偉そうにされると、気分を害してしまう可能性があるでしょう。
良好な関係を築くためにも、ミャンマー人の年齢のほうが上の場合は、打ち解けるまでは礼節を守りながら関わっていくのがおすすめです。
アットホームな雰囲気を好む
家族や仲間とのつながりが深いミャンマー人は、単独行動よりもグループで交流することを好む傾向があるでしょう。
たとえば、1人で誰とも話さず黙々とする仕事よりも、チームで力を合わせて進めていく仕事のほうがやりがいを感じて働けます。休憩時間も、1人で黙々と食事したりスマートフォンを弄ったりする雰囲気よりは、同僚と賑やかに談笑しながら食事や運動ができるアットホームな空気感のほうが好まれやすいでしょう。
外国人特化の人材紹介サービス「Leverages Global」では、ミャンマー出身者を含むさまざまな背景のグローバル人材をご紹介しています。国際感覚に優れたスタッフが求職者と密な面談を重ね、スキルと人柄の両面に基づくマッチングを実施。外国人採用の課題である「離職率の高さ」「採用後のミスマッチ」などの防止に努めています。
ぜひ、こちらからお気軽にお問い合わせください。
ミャンマー人の信仰する仏教への配慮
職場における宗教上の配慮として、ミャンマー人の頭に触れるのは避けましょう。仏教では、頭のうえに神様がいると信じられているためです。断りなく冗談で触ったり、可愛がるつもりで子どもの頭を撫でたりすると、不快に思われる可能性があります。
なお、お祈りをする習慣はあるものの、朝晩のプライベートな時間に行うのが一般的です。
また、仏教では肉や五葷と呼ばれる香りの強い野菜を食べるのは避けるべきとされていますが、戒律の実践には個人差が存在します。一方で、宗教上の戒律とは別に、ミャンマーでは「牛は農業を行ううえで大切な働き手なので食用にするのは気が引ける」という理由から牛肉を食べない人が多い傾向です。
信仰心のあつさは人によって異なります。ミャンマー人全員が特別な配慮を必要とするとは限らないため、個々人にあわせた気遣いをするのが望ましいです。 その他、ミャンマーの宗教事情に関する内容は「ミャンマーの宗教事情とは?上座部仏教や国民性について解説」にて詳しく説明していますので、是非ご確認下さい。
ミャンマー人と気持ちよく働くために
ミャンマー人と良好な関係を築き、長く働いてもらえる職場環境を作るためには、以下の点を意識してみましょう。
分かりやすい日本語でコミュニケーションを取る
「ミャンマー人は日本語を学習しやすい」と先述しましたが、実際にコミュニケーションを取る際は分かりやすい日本語を使うことが大切です。特に、相手が来日したばかりの場合やまだ日本語を学んでいる最中などの場合は、伝わりやすい表現を心掛けてみましょう。
ビジネス用語や専門用語には耳慣れない言葉も多いため、あらかじめ分かりやすい日本語に変換してまとめておくと、スムーズなやり取りにつながるのでおすすめです。
文化や価値観の違いを尊重する
ミャンマー人と日本人には性格的に似ている部分があるといえど、文化や価値観の違いは必ず存在します。相手が生まれ育った国の文化的背景や根付いている考え方をしっかり理解し、敬意をもって接することが大切です。多様な視点をもち相互理解を深めることによって、企業としてもより発展していける可能性が高まります。
あいさつの大切さを教える
日本ではコミュニケーションを円滑に行うために、あいさつが重要視されていることを教えましょう。
ミャンマーには決まったあいさつの言葉がありません。「おはよう」「お疲れ様です」の代わりに「ご飯は食べましたか?」「お元気ですか?」と、その時々で言葉を変える習慣があります。そのため、決まったタイミングで定型の言葉を使う日本式のあいさつには馴染みがない人がほとんどです。
また、日本人と比較すると、ちょっとした親切行為に対して「ありがとう」とお礼を言う習慣も乏しい傾向があります。感謝していないわけではなく、「軽微な親切をするのは当たり前」という文化からくる国民性のようです。
そのままにしておくと、ミャンマー人がふさわしいタイミングであいさつやお礼ができず、顧客や取引先に失礼で礼儀のない人だと思われてしまう可能性があります。
周囲の人とスムーズにコミュニケーションを取れるよう、入社直後に「おはようございます」「こんにちは」「ありがとうございます」などの基本のあいさつ・お礼の言葉と、言うタイミングについて教えておきましょう。
本音を聞き出す努力をする
先述したとおり、ミャンマー人は自己主張が控え目でなかなか本音を明かしません。人間関係を良好に保つための心遣いですが、ビジネスの場では本音を話したほうが適切な場面もあるでしょう。
ミャンマー人に本音を話してもらいたいときは、ただやみくもに意見や気持ちを聞くのではなく、本音を話しやすい雰囲気を作ることが大切です。
コミュニケーションをしっかり取り、「本心を話しても大丈夫」「本音も受け止めてくれる」と安心してもらえるよう工夫してみましょう。
感情的に叱責しない
ミャンマー人に限らずですが、感情的に叱責しないよう注意が必要です。先述したとおり、人前で𠮟られた経験が少ないミャンマー人は珍しくありません。
そのため、人前で怒られるとプライドが傷つき、注意した内容が改善されるどころかモチベーションの低下につながる可能性があります。強い叱責を受けると、大変なショックを受けてそのまま辞めてしまう恐れもあるでしょう。
何か指摘しなくてはならないときは、個室に入り落ち着いた口調で伝えます。軽く注意したつもりでもミャンマー人からすると「強く怒られた」と感じるケースもあるので、表現には十分注意が必要です。
返事の仕方を指導する
ミャンマー人のなかには「はい、はい」と返事を連呼してしまう人がいます。また、話の内容を理解していなくても、反射的に「はい」と返事をする人もいるようです。
これは、ミャンマー人は「はい」と返事をするのが礼儀正しいことだと考えているからだといわれています。
「はい」を連呼したり分かっていなくても返事をしたりすると、思わぬトラブルにつながってしまう恐れも。「返事は1回だけする」「分かったときだけ『はい』と言う」の2点を、早い段階で指導しておく必要があります。
情勢や政治の話に配慮する
ミャンマーの情勢や政治の話を不用意にするのは避け、相手の心情に配慮しましょう。
ミャンマーでは、2021年2月1日に軍事クーデターが起きて以降、日常生活や経済が不安定になりました。自分や家族、友人がひどい目にあったという人もいるのです。多くのミャンマー人は軍事クーデターに反対で、海外で就労しているミャンマー人は特にその傾向が強いといわれています。
その国で生まれ育った国民にしか分からない考えや思いがあるので、興味本位で情勢について聞くことや、自分の意見を押し付けてミャンマー人の心をさらに傷付けるのは避けましょう。
ただミャンマー人の悲しみや憤りに寄り添い、できる限りのサポートをする姿勢が求められます。
ミャンマーの祝日に帰国できるよう調整する
ミャンマー人を含む外国人を雇用する際は、宗教上の祝日に帰国できるよう、長期休暇が取りやすい仕組み作りが大切です。遠く離れた外国で働いている人は、母国に帰り家族や友人に会える機会をとても楽しみにしています。定期的に帰国のための休暇を取れるようにすると、モチベーション高く働いてもらえるでしょう。
ミャンマーで主に信仰されている仏教に関する代表的な祝日は以下の3つです。
| 祭りの名前 | 内容 |
| 水かけ祭り | ・4月の13~16日
・ミャンマーの正月にあたる日 ・神聖な水を掛け合って身を清める |
| カソン満月 | ・5月の満月の日
・ブッダが生まれ悟りを開いた日 ・菩提樹の根に水をかける |
| ダディンジュ満月 | ・10月の満月の日
・釈尊を天から迎えるため火を灯す |
特に水かけ祭りやダディンジュ満月の日は、家族と過ごすことを希望する人は多いといわれています。なかには、国内情勢や治安が安定するまでは帰国しない・できないというミャンマー人もいるようです。
外国人に対しては、長期休暇を取りたい場合は「△ヶ月前までに相談するように」と伝えておきましょう。そのうえで本人に寄り添い、できる限り希望を叶える工夫が必要です。
まとめ
近年、ミャンマー国内の情勢不安や景気低迷により海外で働く人が増加しています。日本ではミャンマー人労働者が増加率1位となっており、今後も増える可能性が高い予想です。
ミャンマー人は日本人と情緒的に似ている部分が多く、日本企業に適応しやすい人材といわれています。性格の特徴や仕事観を知り、雇用を前向きに検討してみましょう。

サービスを運営する中でよく伺うお悩みや質問に対して、真摯に向き合いながらも、分かりやすく、すぐに役立つコンテンツ発信を目指しています。






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